@作業療法士になるには@作業療法士暦11年の作者が語る

知っておきたい作業療法

作業療法士が提案する住環境

住宅改修

患者さんが、自宅で車イス生活を送ることになった場合、大がかりな住宅改修が必要です。もともとバリアフリーの家であれば問題ないのですが、比較的年数の経った、日本の伝統的な家屋はバリアだらけです。患者さんの自由度を確保することはもちろんのこと、安全性を考慮しながら段差解消やスロープの設置について検討が必要となります。

作業療法士は、福祉住環境コーディネーターと同等の資格と扱われ、住宅改修に関する助言を行います。住宅改修は、「楽になるように全てバリアフリー化する」ものではありません。福祉用具で十分な部分に改修は行いません。患者さんが自立した生活を送るために、必要最低限の改修を行います。

患者さんの身体だけではなく、生活をよく知っている事が重要です。歩行が楽になるように廊下に手すりを設置することはよくみられます。ところが、高額な工事費用をかけて設置したのにもかかわらず、数ヵ月後訪問すると、タオル掛けに変身していることもしばしばです。本当に必要なものだろうか?...作業療法士の腕のみせどころです。

家具の配置やインテリアまで?!

患者さんが生活する環境を整備し、自由度と安全性を確保するだけでは、ちょっと物足りなく感じてしまうのが作業療法士です。患者さんが好んで過ごす場所をぐるりと眺めて、「そこにカレンダーを張ったら、背筋を伸ばす習慣がつくかな?」「この棚を移動すれば、手すりの設置は要らないな」「ここの色を赤にすれば転ばないで済む」などと、家具の配置やお気に入りの雑貨の配置まで、つい、こだわってしまいます。

「生活を工夫して楽しむ!」...これが作業療法士を辞められない理由の1つでもあります!