@作業療法士になるには@作業療法士暦11年の作者が語る

ベテラン作業療法士が受験への不安に答えます!

高校で選択していた方が有利となる科目はありますか?

文理系,偏りなく学習している方が有利です

学習するカリキュラムは大きく分けると、医学基礎科目(解剖学・生理学・臨床医学等)、専門基礎科目(リハビリテーション医学全般)、専門科目(作業療法各論)、臨床実習に大別されます。医学系科目が大半を占めることから、多くの方が入学前に理系科目を学習している方が、スムーズに単位を取得できるだろうと考える傾向にあります。実際、医学系の科目は、物理や化学など理系傾向の記述が多く、不慣れな方にとっては苦手意識を感じてしまうところであります。

また、「私は理系ですが、生物は選択していた方がよいでしょうか?」という質問をよく受けますが、医学科目で更に深く学習していくので、その基礎用語が頭に入っていると学習が楽になると思います。理科系の科目は何か1つでも学習しておいた方がスムーズに取り組むことができます。

では文系では、講義についていけない?といったら、そうではありません。私自身は完璧な理系だったのですが、専門科目が増えてくるにつれて苦手な分野が明確になってきました。それは臨床実習が始まって更に浮き彫りとなりました。私は普段から読書や文章の記述を苦手としていたのですが、患者さんについての記録を残す場面でとても苦労したのです。また、たくさんの事例や研究文献を読まなければならず、人一倍時間を要しました。文系・理系どちらといわず、偏った意識をもたず学習に取り組んでいた方が有利なのだと思います。

机上の学習以外の経験も大事です!

ふだんの学習以外にも、部活動や生徒会活動、行事の企画、ボランティアなどの課外活動、放課後のアルバイト等の経験も大切です。リハビリテーションは単に、病気や怪我を治癒させることだけではなく、心や周囲の生活環境をよりよく変化させるための"工夫(アイディア)"が成功へと導きます。どんな分野でもいいのです。何かに一生懸命取り組み、"試行錯誤"を繰り返し行ってきた方は、どんな患者さんの前でも、あなたらしいアイディアを提案できることでしょう。是非、机上の学習以外にも、たくさんの思い出を入学後に活かして欲しいと思います。