@作業療法士になるには@作業療法士暦11年の作者が語る

ベテラン作業療法士が受験への不安に答えます!

実習はどのくらいの期間ありますか?

最終学年のほとんどは臨床実習です

作業療法士養成校の実習は、1.数日から1週間程度の見学実習、2.2~3週間の実習、3.7~8週間程度の実習というように期間と目的によって3つに大別している学校が殆どです。見学実習はカリキュラムの1つではなく、学生が自主的に行っている学校もあります。2と3はどの養成校にもある、実際の患者さんをみる実習です。

2~3週間の実習では、患者さんの作業療法の計画を立案するまでの実習を行います。計画だけといっても、身体や心の状態を測定したり、聴取したり、考察したり、患者さんを支える専門職や家族からの情報収集なども行います。この実習は少なくとも2回行われます。

また、7~8週間の実習では、計画だけではなく、指導を受けながら立案した作業療法の計画を実際に行い、変化やその後の対応についても考察していきます。この実習も最低2回行います。経験のある作業療法士の指導を受け、実習の内容はレポートにまとめ発表することも求められます。

最終学年の殆どは、この実習に費やされます。春に準備実習を学内で行い、それぞれの実習先に分かれて、無事帰ってきた頃には国家試験が間近に迫った冬になっています。

実習に合格できなかったら?!

実習の評価は、知識や技術だけが採点の対象ではありません。医療従事者としての基本的態度、作業療法士としての資質の有無、記録の内容はもちろん、相談や報告の状況も採点されます。実習合格のために必要な要素の半分以上を実習先で採点されます。残りは、学校での発表内容を教員が採点し、最終的な合否判定に至ります。

この実習に合格できなかった場合、留年するケースが多くなっています。「このままでは国家試験に合格できても現場には出せない」という評価なのです。それだけに、実習を控えた学生さんの目は真剣そのものです。ところが、回を重ねていくと、だんだんと"医療人らしい"表情や振る舞いに変わってくるものなのです。現場と学校が密に連絡をとりながら、指導にあたってくれます。最初で最後の、大きく成長できるチャンスなのです。